化学肥料が私たちの食生活に与える影響について

いま私たちを取りまく環境には疑問が大すぎます。
日本人の生活水準はここ数十年で驚くほど向上しました。
しかし、物質的には豊かになったとはいえ、近ごろどこかおかしいと思いませんか?

例えば食べ物。
野菜は、農薬や化学肥料を大量に使っているため、味や栄養価は低下する一方です。
今スーパーなどで売られている野菜類に含まれるビタミンやミネラルは、50年前の約3分の1というデータが出ています。

日本食品標準成分表にみる野菜の栄養素の変化(㎎/100g)

ビタミンC

野菜 1950年 1954年 1963年 1982年 2000年
ほうれん草 150 100 100 65 35
京菜 100 100 70 42 55
カリフラワー 80 80 50 65 81
春菊 150 50 50 21 19

野菜 1950年 1954年 1963年 1982年 2000年
にら 19.0 2.1 2.1 0.6 0.7
わけぎ 17.0 1.2 1.2 0.5 0.4
ほうれん草 13.0 3.3 3.3 3.7 2.0
春菊 13.0 3.3 3.3 3.7 2.0
春菊 150 50 50 21 19

カルシウム

野菜 1950年 1954年 1963年 1982年 2000年
にせり 86 86 86 33 34
西洋かぼちゃ 56 56 56 24 15
日本かぼちゃ 44 44 44 17 20
小松菜 25 140 170 290 170

化学肥料や農薬などの過剰な使用は、土壌を酸化させ、植物のミネラルを大幅に減少させる結果となってしまいました。
野菜臭くない、何ら旨味のない野菜ばかりが売られ、思い込みと無知ゆえに、安いこと、見た目が良いことを基準に買われています。
だれも不思議に感じないようですが、季節外れの野菜が温室栽培で作られ、その温室内にはガスと燃料からの不純物が充満していて、作物のミネラルのイオン乖離が起き、既にこの時点で酸化していると言ってもよいのです。
さらに困ったことに、化学肥料や農薬は、ガン化が証明されている硝酸態窒素を合成して、さらなる環境汚染と農作物の栄養素を奪うという結果に至っています。

このような劣悪な環境で作られた農作物は、作物中のミネラルが酸化してイオン解離しやすく、活性酸素と結合して抗酸化物質も効かない、超強力で凶悪な酸化力を持つ「ハイドロキシラジカル」などの悪玉活性酸素を作ってしまいます。

薬漬けの肉や魚にも同じことが言えます。
牛や豚は密集飼いのため病気になりやすく、そのためワクチンの投与やエサに大量の抗生物質を入れています。
また成長を早めるという効果もあるため、抗生物質を使い続けているようです。
乳牛については常に妊娠状態にするため、女性ホルモンを投与し続けています。
その牛も役目が終われば食肉に回されます。

実は野菜などより肉の方が有害物質は格段に多く含まれています。
その理由は、トウモロコシなどの飼料は家畜用に栽培したもので、食用作物より基準がないと言って良いほどあまく、化学肥料や農薬をタップリ使って栽培しています。
その飼料をヒトの何十倍も食べて有害物質を体内に蓄積させているからなのです。

ハマチなどの養殖魚も同様で、高カロリーのエサと抗生物質や抗菌剤で、とても天然の魚とは異なるものになってしまっています。

こういうものを食べ続けていくと、私たちの身体はどうなってしまうのでしょうか。
これは地球上の生命全体の問題でもあります。
効率化や利便性を追求し続けた結果、土、水、空気など、自然のサイクルに狂いが生じてきます。
「地球にやさしい」という言葉も、妙にしらじらしく聞こえるこのごろです。

日本には古来から、一定の性質を持った「場」(環境)を表す、「イヤシロチ(弥盛地)」、「ケカレチ(気枯れ地)」という言葉があります。
分かりやすく言えば、「優勢地帯(肥沃な土地)」、「劣勢地帯(痩せた土地)」と言えます。
「イヤシロチ」とは、作物がよく育ち、人や家畜は病気にならず、しかも精神的にも安定し、建物を作れば壊れにくいなど、すべてにおいてよい性質をもったエネルギーの高い土地のことを言い、「ケカレチ」は逆に、作物が育たず、病人が出やすい性質の土地をさします。

このことは科学的に証明されています。

  • イヤシロチ:大地表層は全て還元電圧を示し、大地電流は全て上から下へ流れ、流れる電流も多い。
  • ケカレチ:大地表層は殆ど全てが酸化電圧を示し、大地電流は全て下から上へ流れる。

実際にガウスメーター(地磁場計)で土地を計れば分かります。

悲しいことに現代は、すべてにおいて経済を優先したため、自らケカレチを作り出しています。
エネルギーを奪われた土地からは、活力のない作物しか生まれず、それを口にする人間の健康も損なわれます。また居住環境も、コンクリートや新建材によって、空気が濁り、不快物質が発生するなど、ケカレチが進むばかりです。

ここに静岡大学でのマウスを使った実験結果があります。

木、鉄、コンクリートの巣箱を作り、同じ条件でそれぞれ100匹のマウスの赤ちゃんを入れた生存率

素材 生存率 実数
コンクリート 7% 100匹中 7匹
41% 100匹 41匹
85% 100匹中 85匹

最近、抵抗力が落ちたり、イライラしたり、さまざまな現代病にかかる人が増えているのは、こうした人為的なケカレチ化のためとも言えるでしょう。

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